【飲食店がInstagramでフォロワーを増やす方法5選】でも本当に必要か考える回

こんばんは。WEBマーケターの川﨑です。
飲食店のInstagramを運用していると、一度はこう思ったことがあるはずです。
「フォロワーを増やしたい」
競合店を見る。フォロワー8000人。
…うちは1200人。
すると少し焦る。
「やばいな」と思う。
私も飲食店を運営しているので、その気持ちはよく分かります。実際、フォロワーが多い店は人気店に見えるし、なんとなく繁盛しているようにも見える。では、もし本気で1万フォロワーを目指すなら何をすればいいのでしょうか?
今回は飲食店がInstagramでフォロワーを増やす方法を5つ紹介します。
ただし!最初に一つだけお伝えしておきます。この記事で一番重要なのは、フォロワーを増やす方法ではありません。
むしろ、その先です!!
なぜなら私はこれまで数十店舗以上の飲食店を見てきましたが、フォロワーが多い店と繁盛している店は、必ずしも一致しなかったからです。
飲食店がInstagramでフォロワーを増やす方法5選
まずは本題!予算度外視のフォロワーを増やすための方法を5つ!
①有名人・芸能人を巻き込む
極論から言います。これが最強です。
木村拓哉が来店した。大谷翔平が食べに来た。
それだけで翌日のフォロワーは桁が変わります。冗談ではなく、実際にそういった事例は山ほどあります。「〇〇さんが来た店」というだけで、メディアが取り上げ、Instagramが拡散され、何万人もの人がアカウントを見に来る。
「そんな方法、うちには無理だ」と思いましたか?
でも、なぜこの方法が最強なのか。
それは、圧倒的な「認知」を一瞬で獲得できるからです。
フォロワーを増やすことの本質は、突き詰めると「知ってもらうこと」です。認知の獲得です。有名人の来店はその最もパワフルな形。
「認知を取ること」
これがフォロワーを増やす大原則です。この前提は、後半でもう一度使います。
②巨大インフルエンサーを継続起用する
100万フォロワー、300万フォロワーを持つインフルエンサーに来店してもらい、継続的に投稿してもらう。予算が潤沢にあるなら、これは非常に強い手段です。
1人のメガインフルエンサーが本気で紹介してくれると、フォロワーは一気に数百〜数千人単位で増えることがあります。特に飲食ジャンルとの相性は良く、「食べてみたい」「行ってみたい」という感情が動きやすい。
ただし、継続的にお金がかかるという現実も忘れてはいけません。
1回きりの投稿でフォロワーが増えても、その後に継続的な投稿がなければ関心は薄れていきます。インフルエンサー施策は「撒き続ける」ことで効果が維持される。単発では花火と同じです。打ち上がって、消える。
③Instagram広告を活用する
「お金を出せばフォロワーは増えるのか?」
増えます。ただし、条件付きです。
Instagram広告は正しく設定すれば、確実にリーチを広げ、フォロワーを増やすことができます。ターゲティングの精度も高く、年齢・エリア・興味関心で絞り込める。しかしここで、私がよく見てきた"あるある"の話をします。
東京の焼き鳥屋なのに、北海道の人がフォローしてくる。
広告の設定が甘いと、こういうことが起きます。来店できるはずのないエリアの人がフォロワーになる。フォロワーの数字は増えるのに、来店数はほとんど変わらない。
「広告費を使って何が変わったんだろう」
そう感じた経験のある方、いませんか?
これはターゲティングの問題でもありますが、そもそも「フォロワーを増やすこと」を広告の目的にしていることが根本の問題です。フォロワーは来店のためのステップに過ぎない。それなのに、フォロワーを増やすこと自体がゴールになってしまっている。
この話は後半でもう一度掘り下げます。
④話題そのものを作る
これは個人的に、コスパと拡散力のバランスが最も優れた方法だと思っています。
具体的には、こういうものです。
- 「日本初」の〇〇を提供する
- 「世界最大」のパフェを作る
- 大食いチャレンジを開催する
- インスタ映えする限定メニューを出す
- サプライズ演出のある誕生日プランを始める
なぜこれが強いか。
人は「店」をシェアするのではなく、「話題」をシェアするからです。
「このお店おいしかったよ」という投稿より、「え、このお店、〇〇チャレンジがあって、完食したら無料なんだって!」という投稿の方が、はるかに拡散されます。
友人に送りたくなる。ストーリーズに上げたくなる。保存したくなる。人は面白いものを共有したい生き物です。その「面白いもの」を店の中に意図的に仕込むこと。これが話題作りの本質です。
⑤圧倒的なコンテンツを作り続ける
これが最も地道で、最も時間がかかる方法です。
でも、多くの飲食店がやっているのはこれです。
- リールを週3回投稿する
- 料理の写真を丁寧に撮る
- ストーリーズで日常を発信する
- ハッシュタグを研究する
- プロフィールを最適化する
間違っていません。正しい方法です。
ただし、効果が出るまでに時間がかかる。半年、1年という単位で積み上げていく作業です。
そして多くのオーナーさんが、この時間のかかる方法に疲弊して途中でやめてしまう。「やっても意味がなかった」と感じてしまう。本当に意味がなかったのでしょうか?
それとも、ゴール設定が間違っていたのでしょうか?
でも本当に欲しいのは、フォロワー?
フォロワーを増やす方法は分かりました。5つ紹介しました。どれも間違ってはいないですが、きっと腑に落ちないと思います。ここで一度、考えてみましょう!
あなたが本当に欲しいのは、フォロワーですか?
最初に出てきた話を思い出してください。競合店のフォロワーが8000人で、うちが1200人。
では聞きます!
フォロワー8000人の店と、フォロワー1200人の店。どちらが繁盛しているか、分かりますか?
フォロワーが多い店と繁盛店は、一致しない

これは私の実体験ですが、以前、関わっていたある飲食店がありました。Instagramのフォロワーは500人ほど。正直、少ないと思っていました。投稿の見栄えも、競合と比べると地味だった。
でも、その店は週末になると予約が取れませんでした。常連客が多く、リピート率が異常に高かった。ランチもディナーも、地元の人で埋まっていた。
逆に、別の店もありました。Instagramのフォロワーは1万人を超えていた。リールの再生数も多く、プロフィールのリンク先もきれいに設計されていた。見た目は「勝ち組」のアカウントです。
でも、その店は空席が目立っていた。週末の夜でも、テーブルが半分以上埋まらないことがあった。
何が違うのか。
フォロワーの数ではありません。フォロワーの「質」と「その先の設計」が違ったんです。
なぜ経営者はフォロワー数を気にするのか
こう言われても、やっぱりフォロワーが気になる。その気持ち、すごく分かります。なぜかというと、フォロワー数は「見えるから」です。経営の数字って、曖昧なものが多い。
「集客できているのか」「認知は広がっているのか」「SNSの効果があるのか」——これらは正直、なかなか可視化しにくい。
でも、フォロワー数は違う。
数字で出る。比較できる。昨日より増えた、減った、が分かる。だから人は安心するんです。「増えた=うまくいっている」と感じる。「少ない=やばい」と焦る。
でもそれって、本質を見ているようで、全然別のものを見ていませんか?体重計の数字だけを見て「健康かどうか」を判断するようなもの。数字は一つの指標に過ぎない。
私たち飲食店が本当に見るべき数字は、来店数、リピート率、客単価、LTVです。フォロワー数ではない。
フォロワーの質という考え方
少し、視点を変えてみましょう。
あなたの店に、10,000人のフォロワーがいたとします。でも、その10,000人のうち9,800人が、あなたの店に来ることができないエリアに住んでいたとしたら?
来店できない北海道の人がフォローしていても、売上にはつながらない。
一方で、こんな状況を想像してください。
フォロワーは100人しかいない。
でもその100人全員が近隣に住んでいて、月1〜2回来てくれる常連客だとしたら?
客単価3,000円×月2回×100人=月60万円の売上が、そのフォロワーたちだけで生まれます。
1万フォロワーの幻想と、100人の常連の現実。
どちらが経営として価値があるか、一目瞭然ですよね。
これがLTV(ライフタイムバリュー)という考え方です。
LTVとは、一人のお客様が生涯を通じてあなたの店にもたらしてくれる売上の総額のこと。1回きりの来店客より、10回来てくれるリピーターの方が、1人あたりの価値がはるかに高い。
フォロワーを追いかけるのではなく、LTVの高い顧客を育てること。これが今の飲食店に必要な発想転換です。
フォロワーの先に何を設計していますか?
さて飲食店がInstagramをやる意味を、もう一度考えてみてください。
Instagramの投稿を見た人が、あなたの店に興味を持った。フォローしてくれた。
多くの飲食店が、ここで止まっています。
フォロワーを増やすことに全力を注いで、その先の設計をしていない。でも本来、Instagramは入口に過ぎません。
重要なのは、入口から入ってきた人を、どこへ連れていくかです。
理想の流れを描いてみます。
Instagram ↓
投稿を見て「行ってみたい」と思う ↓
来店 ↓
「良かったら次回使えるクーポンをLINEで送ります」と案内 ↓
LINE登録 ↓
LINEで新メニューやイベント情報を配信 ↓
再来店 ↓
「常連さん向けの特典があります」と案内 ↓
口コミ・紹介 ↓
「あの店いいよ」と友人を連れてくる ↓
常連化 ↓
LTV向上
この流れが設計できている店と、できていない店では、5年後に大きな差がつきます。Instagramのフォロワーが多くても、この導線がなければ、フォロワーはただの「見ているだけの人」で終わります。
でも、この導線があれば、フォロワー1000人でも強力な資産になる。フォロワー数ではなく、フォロワーをどこへ連れていくかを設計する。
これが飲食店SNS運用の本質です。
フォロワー至上主義をやめたらお客が増える「導線設計」
ちなみにInstagramだけで、集客はかなりハードルが高いです。
「Instagram頑張れば来てくれる」
ここだけに投資は危険な考え。なぜなら、Instagramのアルゴリズムはいつでも変わります。今日まで伸びていたリールが、明日から届かなくなることもある。フォロワー数が多くても、投稿のリーチが落ちたら意味がない。
プラットフォームに依存した集客は、砂の上に家を建てるようなものです。
だから、Instagramはあくまで「認知獲得の場」として使いながら、その先に複数の接点を設計することが大切です。具体的には、こういった連携を考えてほしい。
Instagramで認知を取る ↓
Googleマップ・口コミで検討する人に刺さる ↓
ホームページで信頼を積む ↓
LINEステップ配信でリピートを促す ↓
口コミ・紹介で新規獲得をする
この設計全体が「WEB導線」です。
Instagramのフォロワーを増やすことは、この導線の入口を広げることに過ぎない。入口だけ広くして、奥に何もなければ、来た人はすぐに出ていきます。
あなたの店の導線は、今どうなっていますか?
まとめ|フォロワーより、フォロワーの先を設計する
今回紹介した5つの方法——有名人の来店、インフルエンサー起用、Instagram広告、話題づくり、コンテンツ投稿——どれも正しい手段です。
でも、それはあくまでも「手段」です。
フォロワーは目的じゃない。
目的は、来店してもらうこと。また来てもらうこと。あなたの店のファンになってもらうこと。競合のフォロワー数を見て焦る必要はありません。
あなたが今日から考えるべきは、こうです。
「うちのInstagramを見た人は、その後どこへ行くのか?」
「来店してくれた人を、どうやってリピーターにするのか?」
「その常連客が友人を連れてきたとき、どんな体験を提供できるか?」
フォロワーの先を設計した店が、5年後も続いている店です。フォロワー数だけを追いかけた店ではなく、顧客体験と関係性を設計した店が、本物の繁盛店になります。
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