こんにちは。飲食店専門のWEBマーケティングと集客支援を行っている川崎です。
今回は、これまで数えきれないほどご相談をいただいてきた「食べログの口コミをどうやって増やすのか?」というテーマについて、改めて整理してお話ししていきます。
飲食店の方であれば一度は、「口コミが増えれば点数も上がるのでは?」と考えたことがあるのではないでしょうか。実際、その認識は大きく間違っていません。食べログにおいて口コミを増やす最大の目的は、結果的に点数や評価の安定につながることだと思います。
ただし、ここで一つ大切な前提があります。点数を上げるために重要なのは、影響力のある口コミを1件だけ入れてもらうことではなく、複数のレビューが継続的に入る状態を作ることです。さらに言えば、すべてが高評価である必要はありません。影響力がそこまで高くないユーザーの口コミであっても、レビューの総数が増えていくこと自体に大きな意味があります。
日々の接客やサービスクオリティ、話題性のある料理づくりが欠かせないのは言うまでもありませんが、それだけでは口コミは思うように増えません。実は、料理の見せ方や説明の仕方、提供時の一言なども、レビュアーが「この体験を口コミに残したい」と感じるかどうかを左右する重要な要素になっています。
このコンテンツで解説するのは、「どうすればレビュアーに口コミを書きたいと思ってもらえるのか」、そして「どうすればその存在を正しく周知できるのか」という点です。裏技や短期的なテクニックではなく、長期的に評価が積み上がる誠実なレビュー施策にフォーカスしてお話ししていきます。
それでは、まずは基本から整理しつつ、貴店の食べログページを「口コミが自然に入りやすい状態」へアップデートしていきましょう。
なぜ今、食べログの点数を上げる必要があるのか。その理由から順に見ていきます!
それでは早速行ってみましょう!
【食べログの口コミを増やす正しい方法1】 なぜ今、点数を上げる必要があるのか?
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「正直、点数ってそこまで気にしなくてもいいのでは?」
こう思われる方も、まだ少なくないかもしれませんね?
ただ、焦らずに…ここは少しだけ冷静に令和の食べログ事情について考えてみてほしいところ…。
ご存知の通り、いま食べログは“予約サイト”というよりも、来店前に必ずチェックされる判断材料になっています。お店を探すとき、エリア検索をして、写真を見て、そして最後に目に入るのが点数。ここで無意識のうちに「行く・行かない」を判断されているケースは本当に多いです。
実際、現場で飲食店さんと話していると、「点数が3.3のときは普通に予約が入っていたのに、3.1になった途端に動きが鈍った」という声をよく聞きます。たった0.2の差ですが、ユーザー側の心理としては「なんとなく不安」という印象を与えてしまうんですよね。これ、意外とバカにできません。
さらに厄介なのは、点数が低いまま放置されると、その状態が“当たり前”として定着してしまうことです。点数は一度下がると、自然に戻ることはほぼありません。何もしなければ、評価は止まり、写真も古くなり、口コミも動かない。結果として、新規のお客様から見て「選ばれにくいページ」になってしまいます。
これは正直酷い話…
「でも、うちは常連さんがいるから大丈夫」
そう思われるかもしれませんが、ここも注意が必要です。
常連さんが支えてくれるお店ほど、新規集客の動きが鈍くなったときのダメージが大きくなります。新しいお客様が入ってこない状態が続くと、気づかないうちに売上の天井が見えてしまうからです。
今、食べログの点数を見直す必要がある理由はシンプルです。
点数は「今のお店の実力」ではなく、「未来のお店がどう見られるか」を決める指標だからです。
だからこそ、無理なことをする必要はありませんが、何もせず放置するのは一番避けたいところ。
このあとお話しする「基本ポイント」を押さえておくだけでも、点数や口コミの動き方は確実に変わってきます。
【食べログの口コミを増やす正しい方法2】点数を上げる前に押さえておきたい基本ポイント
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点数アップの話に入る前に、どうしてもお伝えしておきたいことがあるんです!!
それは、食べログの点数は「操作できるもの」ではない という前提です。
「え?でも上げ方を調べてこの記事を読んでいるんだけど…」
そう思われたかもしれませんね。
ただ、ここを勘違いしたまま施策を進めてしまうと、遠回りどころか逆効果になってしまうケースが本当に多いんです。
まず理解しておきたいのは、食べログの口コミを書いているユーザーの大半は、お店側が想像しているよりもずっと少ない という事実です。来店した全員が口コミを書くわけではありません。むしろ、投稿しているのはごく一部の『アクティブユーザー』だけ。そのため、「お客さんが増えれば自然に口コミも増える」という考え方は、残念ながらほとんど当てはまりません。
次に大切なのが、「いい口コミ=点数が上がる」ではない という点です。星が多いレビューが1件入ったからといって、点数が大きく動くことはほぼありません。食べログは単純な平均点ではなく、複数の要素を加味した評価ロジックで動いています。つまり、『継続して・複数の視点から』レビューが入る状態を作らなければ、点数は安定しないのです。
そして、ここが一番重要かもしれません。
「お願いすれば口コミを書いてもらえる」という発想は、実はかなり危険 です。
割引やサービスと引き換えに投稿を促す行為は、食べログの規約に明確に抵触しますし、常連さんへの過度な依頼もリスクが伴います。「ちょっとお願いするくらい大丈夫だろう」と思ってやったことが、後から点数低下や評価の停滞につながるケースを、私は何度も見てきました。
ここまでをまとめると、押さえておきたい基本ポイントはとてもシンプル!
点数は“短期で上げにいくもの”ではなく、“環境を整えた結果としてついてくるもの”。
この考え方に切り替えられるかどうかで、その後の施策の精度が大きく変わります。
では、具体的にどんな環境を整えればいいのでしょうか?
【食べログの口コミを増やす正しい方法3】食べログ点数を上げるための具体的な施策
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さてさて、ここからが本題です!
「じゃあ結局、何をやれば点数は上がるのか?」
一番知りたいところはここですよね。
先に結論からお伝えします。
食べログの点数を上げるために必要なのは、“特別な裏技”ではありません!
やるべきことは意外とシンプルで、でも多くの店舗が見落としています。
まず意識してほしいのが、『口コミは料理の評価だけで決まっていない』という点です。
味はもちろん大切ですが、それだけではレビューは動きません。レビュアーが見ているのは、料理・雰囲気・接客・居心地・ストーリー、そのすべてを含めた体験全体です。つまり「また来たい」「人に話したい」と感じた瞬間が、口コミにつながります!
そして今の時代に重要なのが、『写真を撮りたくなる状態を作れているか?』という視点。
料理が美味しくても、提供された瞬間に「撮りたい!」と思えなければ、その体験は記録されません。盛り付け、器、照明、提供時の一言。このちょっとした工夫だけで、写真付き口コミの入り方は大きく変わります。写真が増えると、結果的にレビューの質も点数の安定感も上がりやすくなるんです!
そして、多くの方が勘違いしがちなポイントがここ。
『影響力のあるレビュアーは、待っていても来ない!』
これ、本当に重要です。
食べログで継続的に口コミを書いている人は限られています。しかも、その人たちは「たまたま入った店」に必ずしも口コミを書くわけではありません。話題性がある、体験として面白い、ちゃんと評価する価値がある。そう感じた店に足を運びます。つまり、口コミが増えている店は「運が良い」のではなく、『来店したくなる理由』をきちんと作っているんです!
ここで注意したいのが、「じゃあ、口コミを書いてもらえるようにお願いすればいいのでは?」という発想。
これは先ほども触れましたが、絶対におすすめしません!
割引やサービスを条件にした依頼、常連さんへの過度なお願いは、短期的に数字が動いたとしても、後から必ず歪みが出ます。点数が急に動かなくなったり、逆に下がったりする原因になりかねません。
では、どうするのが正解か?
答えはとてもシンプルです。
『実際に体験し、その体験を自然に発信する人が、定期的に来店する環境を作ること!』
この環境が整うと、口コミは“増やそう”としなくても、自然に積み上がっていきます。しかも、無理がないので点数が安定しやすく、評価がブレにくい。これが、長く続く店舗が実践している共通点です!
ここまで読んで、「なるほど、でも自分の店だけでそれを作るのは大変そう…」と思った方もいるかもしれませんね。その感覚、まさにその通り。だから点数の高いお店は限られているんですよね。
【食べログの口コミを増やす正しい方法4】成功事例や改善のヒント|高得点店に倣えば答えは見つかる?
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「結局、点数が高いお店って何が違うの?」
これ、めちゃくちゃよく聞かれる質問です。
実は、食べログで安定して高得点を出しているお店を見ていくと、ある共通点が浮かび上がってきます。それは、特別なことをやっているわけではない という点です!
むしろ逆で、やるべきことを“徹底的に外していない”お店が多いんですよね。
たとえば、高得点店の口コミをよく読んでみると、料理の感想だけで終わっていないことに気づくはずです。
「提供までの流れがスムーズだった」「スタッフの一言が印象に残った」「空間の居心地がよかった」など、体験全体について触れられているケースが非常に多いんです。これこそが、点数が安定している最大の理由です!
もうひとつ注目してほしいのが、レビューの“入り方”。
高得点店は、特定のタイミングだけ口コミが増えているわけではありません。月ごとに見ても、ポツポツと継続してレビューが入っています。この「継続性」が、評価を押し上げ、かつ下げにくくしているんです。
さっきも言いましたが勘違いしがちなのが、「影響力のあるレビュアーが1人来れば一気に点数が上がる」という考え方。
これは半分正解で、半分間違いです。確かに影響力のあるレビューは大きな意味を持ちますが、それだけでは点数は安定しません。複数の視点・複数の体験が積み重なって初めて、評価は“強く”なります!
改善のヒントは、実はとてもシンプルです。
高得点店のページを見たとき、「このお店、どんな体験ができそうだろう?」が自然と伝わってくるかどうか。写真、レビュー内容、投稿頻度。この3つが揃っているお店は、例外なく評価が安定しています。
つまり、答えはもう出ているんです。
高得点店は、口コミを書きたくなる“材料”をきちんと揃えている。
そして、その材料を“継続的に体験してくれる人”が来店している。
もし今、点数が伸び悩んでいるなら、「何か特別な施策を足す」よりも、「高得点店と比べて、何が足りていないのか?」を一度整理してみてください。それだけでも、改善の方向性はかなりクリアになるはずです!
まとめ|点数アップの近道は“誠実さ”の積み重ね
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ここまで、食べログの口コミや点数についてお話ししてきましたが、改めてお伝えしたいのはとてもシンプルなことです。
点数アップに近道はありません。けれど、遠回りを避ける方法はあります。
口コミを増やす、点数を上げると聞くと、どうしても「何か特別なテクニックがあるのでは?」と考えがちです。でも実際に高得点を維持しているお店を見ていくと、共通しているのは派手な施策ではなく、誠実な体験の積み重ねです。
料理、接客、空間づくり。
そして、その体験をきちんと評価してくれる人が来店し、自然な形でレビューが残っていく。この流れができているお店ほど、点数は安定し、評価も下がりにくくなります。逆に言えば、無理に操作しようとしたり、短期的な結果を求めすぎると、どこかで歪みが出てしまいます。
「今すぐ点数を上げたい」という気持ちが出るのは当然です。
ただ、その一歩手前で立ち止まり、「このやり方は長く続くだろうか?」と考えてみてください。その問いに自信を持って「YES」と言える施策こそが、結果的に一番効いてきます。
もし今、
「うちの店は悪くないはずなのに、評価が追いついていない」
「ちゃんとした形で口コミを積み上げたい」
そう感じているなら、方向性は間違っていません。必要なのは、誠実な体験が“継続して評価される環境”を整えることだけです。
一つずつ積み上げていけば、点数も、口コミも、そしてお店の信頼も、必ず形になっていきます。まずは今の食べログページを見直すところから、できることを始めてみてください。

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